【平成30年7月豪雨支援】愛媛県宇和島市でボランティア活動を行いました

こんにちは。スタッフの藤田直です。

7月初旬、西日本を中心とした豪雨により、土砂崩れが多くの地域で発生し、大きな被害が発生しました。

まずは、こちらの動画と、写真をご覧ください。
西日本豪雨から1カ月、ミカンの産地宇和島には土砂崩れの大きな爪痕が残っていた
これらの被害は未だ続いており、メディアで報道されない小さな地域では、家に入り込んだ土砂の搬入も終了していないご家庭もあります。

活動内容

私は今回、愛媛県宇和島市へ、愛媛県社会福祉協議会と松山市社会福祉協議会が運営を行っている、松山-宇和島間のボランティア送迎バスを利用し、被災地にボランティア活動に行きました。
今回は、その活動の主な内容を書かせていただきます。

朝日が昇り始めた午前7時ごろ、45人用バスに、平日でありながら34人が参加し、中には、既に10回以上愛媛の各地域にボランティアに訪れている方や親子でいらっしゃっている方もいました。

松山から、宇和島市へは車で約1時間半かかります。ボランティアに何度も参加されている方は宇和島市の現在の状況について、「あまり芳しくない。人手が圧倒的に足りない」とおっしゃっていました。今回、利用させていただいた送迎バスも本来は8月12日までの運行予定でしたが、31日まで運行が延長されました。復興にはまだまだ時間がかかると思われます。

特に、宇和島市では、山沿いに居を構えている方が多く、それらの地域への土砂被害が大きいことがわかりました。

拠点であるボランティアセンターに着き、高知社会福祉協議会の方から、説明を受けた後、14人と20人のグループに分かれ作業場に向かいました。

今回の作業は、まだ土砂の搬出が終わっていないご家庭でボランティア活動を行うことでした。正直、豪雨から約一か月半程度になって、まだ搬出が終わっていない地域があることに驚きました。

ボランティアセンターから、目的地に移動中、大きな土砂崩れが起きた場所が3,4か所ありました。

目的地に着き、グループに分かれ、それぞれ作業を開始しました。私達の最初の作業は、山積みされた土嚢を、収集所へ運ぶことです。土嚢がいっぱいになるまで、軽トラックにつぎ込み計20回ほど往復して、片づけることができました。それほど多く土砂がたまっていました。

気温は30℃前後で少し雨も降る状態で、ベテランのボランティアさんの指示を受けながら、20分作業10分休憩のペースで、土砂撤去に取り組みました。

周辺に住んでいる方々が何度も野菜ジュースを差し入れて下さり、ボランティアを行う人たちで高校野球の話をしながら、和やかなムードで、作業が続きました。やはり、集落には若い男手は少なく、大半がご高齢の方で自力で土砂などの搬出作業を行うのは厳しい現状でした。

土砂の搬出作業は、やみくもに行うと、家が崩れてしまう危険性もあるため慎重に行う必要があると同時に、土砂の堆積で木材が腐ってしまうので時間との戦いでもありました。

力のあるメンバーが交代で土砂を取り出し、バケツに汲み、バケツリレーで渡しながら、土嚢袋に詰めていきました。軽トラックが何十回も往復していたので、その数は計り知れません。計6時間の作業で、6~7畳ほどのスペースを確保することができましたが、まだまだ土砂は溜まっている様子でした。

おわりに

愛媛県では、大洲市、西予市、宇和島市が被害が大きく、豪雨以降ボランティア活動が行われてきましたが、宇和島市の復興状態は、あまり進んでいるとは言えない状態でした。
今回一緒に作業した人は、豪雨から1か月経過した8月初旬に宇和島市でボランティアをしたときに、被災したご家庭の冷蔵庫の中身を撤去する作業を行ったそうです。1か月経っても、そのような地域が多く、最も遅れているのではないかと思います。

たった1日の活動ではありましたが、メディアでは中々報道できない地域で、ボランティア活動に参加することができてとても良い経験になりました。この状況を伝えることが必須であり、尚且つ一人でも多くの方にボランティアに訪れていただくことが一日でも早い復興に繋がると思います。

コンフロントワ―ルドとしても、ボランティア団体の活動を補完する支援金、直接、被災者に渡される義援金を、寄付する方針です。

9月に入れば、ボランティア送迎バスの運行や、ボランティア受け入れも次第に減少していくことが予想されます。これを読んでくれた皆様には、まだ西日本の豪雨が場所によっては続いていること、その人たちを救うために誰かが率先して行動していらっしゃることを知っていただければ幸いです。

現地に住んでいらっしゃる方、現地でボランティア活動をされる方が、安全に過ごされること、そして一日でも早い復興を祈りつつ、締めくくりとさせていただきます。

スタッフ
藤田直

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