【スタッフブログ】スタッフの声①「僕の原体験と今」—白石大樹

【スタッフブログ】スタッフの声①「僕の原体験と今」—学生スタッフ白石大樹

こんにちは!
コンフロントワールドスタッフの白石です。
本日より毎週月曜日にスタッフの自己紹介も兼ねて、
(1)国際協力の世界に入ったきっかけ、(2)コンフロントワールドの活動にかける想い
の2点についてブログを始めることになりました。

●スモーキーマウンテンでの衝撃inフィリピン
昨年度までフィリピンの教育を支援する大学のサークルに所属していました。ホームステイしながら、現地の小学校でオリジナルの授業をしたり、運動会や日本の伝統的な遊びをしたりして交流していました。よくある大学の「国際協力団体」をイメージしていただければ十分かと思います。

僕は初めから国際協力に対して本気で取り組もうと思ってもいませんでした。「何となく海外ボランティアをやってみたかった」「大学1年時の生活を一変させたい」という程度の動機で活動していました。いわば「自分のため」であったのです。しかし、そんな僕に転機が訪れます。それは昨夏、団体のスタディツアーとしてセブ島のスモーキーマウンテン(=ゴミ山)を訪れた際のことです。

ゴミの放つ強烈な匂い、ゴミが風化して溶けたせいか油が大量に流出して黒ずんだ汚染水、そんな劣悪な環境の中で、生きるために有機プラスチックなどを拾うスカベンジャー、そしてその向こうに広がる高層ビルの数々。これらの光景を目の当たりにしたときに、「自分が今まで生きてきた世界は何て裕福だったのだろう」と感じるとともに、「自分も何か行動を起こさなければならない」という使命感に近い想いを抱くようになります。「自分のため」であった活動が「他人のため」に転換した瞬間でありました。

帰国後もその団体で活動を続けますが、活動そのものに疑問を抱くようになります。何故なら、僕が本当に支援したかったのは、スカベンジャーのような本当に手助けを必要とする立場にある人々であったにも関わらず、支援に訪れた地域は経済的にも社会的にも安定した場所だったからです。支援には緊急支援と開発協力の2種類がありますが、僕の使命感は前者を志向するものであり、団体の活動は後者のためのものだったのです。しかも、大半の大学のサークルが行う活動は「国際協力」ではなく「国際交流」が多いのですが、その団体もそのうちの一つであったと今は考えます。とにかく、自分の気持ちと当時の活動の齟齬に気付いたのです。
その後、コンフロントワールドの存在を知り、本当に自分がやらなければならないことを果たすため、活動拠点を変えました。そして現在に至ります。

●不条理の無い世界を実現するために

「行動こそが真実」

これは僕が大事にしている言葉であります。想いだけでは何も変わりません。実際に行動に移すことが重要なのです。僕は大学で教育学を学んでいる身なので、国際協力ははっきり言って専門分野ではありません。知識やスキルなどあらゆる面で不足していると実感する日々であります。ですが、そんなものに悲観している時間はありません。いま、この瞬間にも傷ついたり、苦しい想いをしたりしている人々が沢山います。大事なことはアウトプットしながらインプットをしていくこと。分からないながらも活動をする中で、自分にとって必要なことが見えてきます。知識や技術を先に身に付けるよりも、活動をする中で同時に身に付けて行く方が困難を伴いますが、同時に大事で、かつより効果的であることを認識し、実践しています。

そんな僕は現在、コンフロントワールドが実施するマンスリーパートナー制度の推進メンバーとして、SNSを通じて共に世界の不条理に立ち向かう同志を増やすことに注力しています。
行動しなければ何も変わらない。だからこそ、世界の不条理に疑問を抱き、解決のために行動を起こせる同志を募っています。団体の限定情報の配信や、一部活動への参加を通じて、パートナーとして共に歩んでいきませんか?

本日はお時間を割いて最後までお読みいただきありがとうございました。

今後とも、コンフロントワールドをどうかよろしくお願いいたします。

*マンスリーパートナーについてはこちらのリンクをご覧ください。

自己紹介

白石大樹(シライシダイキ)。早稲田大学教育学部3年。

大学2年時に所属していたフィリピンの教育支援サークルにて、セブ島のスモーキーマウンテンを訪れた際にそこで暮らす人々の様子に衝撃を受ける。以後、「子ども達が希望をもって生きる世界の実現」を志し、それを実現するためにコンフロントワールドにて活動中。

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