こんにちは。
コンフロントワールドの大崎です。

私たちは現在、タンザニア都市部にある私立の保育施設に対して、
保育施設が無理なく運営を続けられる状態をつくることを目的とした経営支援を行っています。
今回はその中でも
「食費の見直し」を軸にした取り組みについて、現地の状況とあわせてご紹介します。
なぜこの取り組みを開始したか
対象となっている保育施設では、保護者の多くが日雇いや小規模な自営業に従事しており、
家庭の収入は安定しているとは言えない状況です。
そのため、保育料の支払いが難しくなる家庭もあり、
施設側も限られた資金の中で運営を続けている状況がありました。
運営の中で、特に大きな負担となっていたのが「日々の食費」です。

現地からは、次のような状況が共有されていました。
- 園児数の増加に伴い、食費の総額が増えている
- 米・砂糖・油・肉などの物価上昇により、同じ内容の給食でも支出がかさむ
- 食材は基本的に市場で購入しており、価格変動の影響を受けやすい
実際に、
「前年より食費が高くなっている理由」について確認したところ、
園児数の増加と物価上昇の両方が影響しているらしく、
このままでは給食の質や量を維持することが難しくなり、結果として施設の運営そのものが不安定になる可能性がありました。
実際に取り組んだこと
こうした状況を受けて、食事の材料にかかる経費を少しでも抑え、経営の安定につなげることを狙いに、
次の取り組みを行いました。
- 学校菜園の導入
- 保育施設の敷地内に菜園を整備
- 大豆や葉物野菜などを栽培
- 収穫した作物を給食の食材として活用
市場で購入する食材の一部を自給することで、食費の負担を軽減することが出来るのでは?と考えました!

またあわせて、
- 月ごとの食費
- 園児数
- 一人あたりの食費
を整理し数字を見ながら状況を確認する運用も行っています。
これが大変ではありますが、やることで見えてきたことも多いです!
以下のグラフは、
2024年4月以降の月別食費、園児数、一人あたり食費の推移をまとめたものです。


グラフからは、
- 2024年8月(学校菜園開始)以降、一人あたり食費が下がっている月がある
- 園児数が増えている中でも、一人あたり食費が抑えられている月が見られる
- 実際に園児が増えた!
などが確認できます。
天候や物価などの影響で月ごとの増減はありますが、
食費を調整できる余地が生まれたことは、一つの変化だと感じています。
学校菜園を通して見えてきた課題と学び
一方で、学校菜園の運営は常に順調だったわけではありません。
現地からは、4月頃に「寒さの影響で野菜が傷んでしまった」という報告もありました。温度や気候の変化など、現地ではコントロールが難しい要因がある中で、菜園を安定的に続けることの難しさも実感しています。

また、菜園を管理していた人が途中で辞めてしまったこともあり、菜園を管理する人に支払う給料の支払いも困難になることもあり、
日常的な管理を担う人材の確保や運営資金も課題として見えてきました。こうした課題も含めて、実際にやってみなければ分からなかったことが多く、今後同じような取り組みを行う際の重要な学びにもなっています。
今後は、気候条件や人材体制も踏まえながら、無理のない形で学校菜園を続けていく方法や改善策を、現地の皆さんと一緒に検討していく予定です。
また私たちが考える学校菜園は単なる食費削減の手段ではなく、保育施設が外部支援に頼りすぎず自分たちで運営を続けていくための「一つの選択肢」だと考えています。
引き続き、現地の状況や取り組みの進捗について、スタッフブログを通してお伝えしていきます!





