こんにちは、インターンの亀ケ川です。
本日は、2018年8月上旬より開始されたJEDOVCとのパートナー推進事業の進捗についてお伝えします。
パートナー推進事業については以下の記事でご覧頂けます。
現地NGO「JEDOVC」との協働が開始されました
プロジェクトの目的
コンフロントワールドは、ウガンダ中部のブタンバラ県で活動する現地NGO「JEDOVC」と共に、衛生環境の改善に向けたプロジェクトを開始しました。
今回はある小学校に、
①貯水タンクと水のろ過フィルター、衛生教育を行う為の資金提供
②手洗い用石鹸の提供
を行いました。
この小学校では毎日子どもたちが約2〜3時間かけて水汲みへ行っています。
今回のプロジェクトによって水汲みに行く時間を減らし、子どもたちが勉強する時間、安心して友達と過ごすことができる時間を増やしたい。また、水や日頃の衛生環境による病気の疾患率を減らしたい。との思いを込めてプロジェクトを開始しました。
[試験を終え、外で先生の話を聞く生徒たち]
貯水タンクの設置
MoU締結後、現場では早速貯水タンクの建設作業が開始されました。JEDOVCがノウハウを伝授した技術者と、学校周辺のコミュニティ住民が集まって、穴掘りなどの作業が行われました。
JEDOVCの活動では、貯水タンクやその他の水のインフラ設備を設置する際、そのコミュニティ住民を巻き込むことを大切にしています。それらの設備が、「JEDOVCからの物」ではなく「自分たちの所有物」という意識を持ってもらうためです。
建設初日は、学校の生徒や保護者も集まりました。
[タンク設置場に穴を掘る生徒たち]
貯水タンクの大枠が完成する頃、今後このタンクを管理、メンテナンスしていくための「ユーザー委員会」が結成されました。今回は、代表生徒4名、保護者、先生4名が選出されました。
[設置された貯水タンクとユーザー委員会のメンバー]
これから彼らを中心に、生徒たちは貯水タンクの掃除、先生と保護者は月に一回少額の集金を行います。これらの集金は、タンクの蛇口などが壊れた時の修理費に当てられます。
こういった働きによって、水の設備は彼らの手の中で長く使われていくのです。
手洗いを教える衛生教育
トイレの前に複数の手洗い装置(ティッピータップ)が設置され、提供した石鹸を使って手洗いを学ぶ場が設けられています。
手洗い装置は、JEDOVCのメンバーが子どもたちに作り方を教え、子どもたち自身が中心となって作りました。
[ティッピータップを作る生徒たち]
[石鹸で手を洗う生徒たち]
[先生たちが組んだ衛生教育に関するシラバス]
JEODVCのスタッフは、「装置の作り方から教えることで、子どもたちがそのノウハウを各家庭に持ち帰り、実践してくれることを期待している」と語ってくれました。
実際に、ブタンバラ県では親世代が十分に教育を受けておらず衛生に関して意識が高くない家庭も多いと聞きます。
学校でこういった教育が受けられる事は、親が「子どもを学校に行かせたい」と思うきっかけにもなりうると感じました。
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水のろ過フィルターについては、また別記事でお伝え致します。
最後に、今回、皆様の日頃からのご理解とご協力によりこのようなプロジェクトを行うことができています。心から感謝申し上げます。
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