みなさん、こんにちは!コンフロントワールドメンバーの中島千尋です。
私の担当する南スーダン難民支援ではウガンダ北部の難民居住区に住む人に物資の支援を行っています。
今回はその「南スーダン難民」についての情報をお伝えしたいと思います。
南スーダン難民のはじまり
私たちが支援をしている南スーダン難民は、2011年にスーダン共和国から南スーダン共和国が独立したことから始まりました。
1955年からの第一次スーダン内戦、1983年からの第二次スーダン内戦では死者が200万人を超え、累計400万人が故郷から逃げることを余儀なくされました。
とんでもなく長い内戦を経て独立を果たした南スーダンですが、2013年、国内での武力衝突が激化します。
政権を争う民族紛争です。
ディンカ族出身のキール大統領と、直前に解任されたヌエル族出身のマシャール前副大統領の政権をめぐって、一般市民をも巻き込んだ武力衝突となりました。
2015年に停戦合意が結ばれて暫定政府が発足し、安定の道へと進むかと思われましたが、その後再び政府軍による深刻な人権侵害が多発しました。
武力衝突が落ち着いたにも関わらず難民の数は増加していました。
難民の数が減少しない理由
2014年に約40万人だったのが、2017年には約247万人、現在は少し減って約230万人となっています。
なぜこんなに難民が増加しているのでしょうか?
1つの理由は、食糧危機です。
WFP/Marwa Awad (Children eat porridge their mother cooked with the food she received at a World Food Programme (WFP) distribution site in Pibor, South Sudan.)
紛争の影響で南スーダンの農地が荒れ果ててしまったため、食料を育てられません。
紛争によってインフラも破壊されているため食糧のある他の国や他の地域から買うことも難しくなっています。
そのため、食料や整ったインフラを求めて難民になる人がたくさんいます。
2つめの理由は、 気候変動による災害です。
(CNN, 2021)
気候変動は、サイクロン・洪水・干ばつなどの異常気象を引き起こし、人々の生活に大きな影響を与えるものです。
南スーダンは季節が雨季と乾季に分かれているため、雨がよく降る季節というのは昔からありました。
昔は大雨が降っても農作物を育てることも可能でした。
しかし、最近の大雨は洪水をもたらし、土壌や家々を破壊するほどのものだそうです。
国連人道問題調整事務所によると、83万5000人以上の人々が洪水の被害を受けています。
農作業はもちろんのこと、普通に生活することもままならないため、難民や国内避難民とならざるを得ない状況に追い込まれています。
南スーダンという一つの国を見ただけでも「紛争」「人権侵害」「食糧危機」「洪水」などの様々な原因があります。
世界中に目を向けてみるともっともっと多様な原因があるでしょう。
支援や活動に参加する
もっと難民のことが知りたい!
難民問題に対して他の団体がどのように活動しているか気になる!
という方は、ぜひこちらのイベントに参加してみてください。
https://zerotalk5refugeelife.peatix.com/
また、私たちコンフロントはウガンダの難民居住区で暮らす南スーダン難民の方々に物資の支援を行っています。
難民居住区に住む人が「今」や「明日」生きるために必要なものを届ける活動です。
コンフロントワールドのホームページでは今までの活動や難民支援以外の活動についても書かれていますので見て見てください!
コンフロントワールドの支援活動に共感いただけましたら、ぜひマンスリーパートナーや単発の寄付からご支援の方よろしくお願いします。
リンクはこちら→ https://confrontworld.org/donate/