こんにちは!NPO法人コンフロントワールドの出口です。
アフリカンブラックソープ事業の投稿は今回で5回目になりました。
今月はブラックソープ事業の一時停止についてご共有いたします。
前回の投稿でお伝えしたようにブラックソープ事業は一筋縄では行かず苦戦しておりました。
特に、劇物を使わずにプランテンやカカオポッドの灰汁と油を使って鹸化させることに成功できず、材料の比率や灰汁の濃度の調整などさまざまな課題がありました。
※前回のブログはこちら
そこで雇用の創出についてはこれからも挑戦を続けていきますが、一旦アフリカンブラックソープからは離れる方向で考えております。
事業の一時停止に至った理由は複数ございますが、一番大きいのは日本という必要な材料は比較的になんでも入手できる環境でもブラックソープ作り(仮性ソーダなどの劇物を使用しない状態で)に成功しておらず、その状況でアフリカ現地で生産に成功するイメージが湧かなかったという点です。
今後は石鹸作りは別の形で継続していきます。先月ブログでも公開いたしましたが、ウガンダ共和国ブタンバラ県への新型コロナウイルス感染症緊急支援第二弾の一部として現地での石鹸の生産施設(ソープステーション)へ資金を提供することにしました。こちらはブラックソープではなく通常の石鹸です。
すでに現地へ支援は届いており現在石鹸作りが始まっております。
まずは、現地で安価で素早く石鹸を提供することをゴールとして中長期的には雇用を創出できるような事業へと成長させていければと考えております。
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今回の挑戦を経て新規事業を立ち上げることの難しさを改めて実感しました。
ビジネスモデルキャンバスのようなフレームワークに当てはめながらメンバーで毎週議論して事業を計画してきましたが、肝心な石鹸作りには半年経っても結局成功することができませんでした。
実際に石鹸作りを行っている団体の資料を取り寄せたり、高校の化学で勉強した鹸化の仕組みを勉強し直したり、検索結果に出てくるブラックソープの作成動画を片っぱしから試聴したりしました。それでもブラックソープを完成させることはできませんでした。
今回の経験を通じて自分たちの力だけで事業を達成しようとするのではなく、経験のある個人や団体と連携して知見を借りることが事業を成功させる上で非常に重要であるということを実感しました。
今後は現地パートナーのJEDOVCと密なコミュニケーションを取りながら石鹸作りを進めてまいります。
厳しい環境下でも、コンフロントワールドは前を向いて活動してまいりますので、引き続きの応援をどうぞよろしくお願いいたします!