NPO法人コンフロントワールドは2021年で設立3周年を迎えます。
これまで多くの方に支えて頂き、沢山の挑戦をしてきました。現在も遂行されている事業について、その事業に関わるスタッフの想いや哲学と事業が、この3年間でいかに変化してきたのか?また変わらないものは何か?
各事業についてインタビュー記事でお届けします。
これまで支えてくださっている方々へ。そして、自身の哲学を見つめ直すきっかけを探している方へ、等身大の私たちをお届けし、これからも互いに不条理の無い世界へ進んでゆくことができれば幸いです。
インタビュアー:亀ケ川(亀)※コンフロントワールド理事
スタッフ:林(ユウキ)※学生スタッフ
長井(ナガイ)※学生スタッフ
|Pietà日本販売の始まり
コンフロントワールドがペルーからPietàの商品を日本で販売を開始してから、今年で1年半程が経つ。Pietàの日本販売の始まりは、学生スタッフの林がペルーに留学に行った際に、Pietàに出会ったのがきっかけ。
亀)ゆうきは、コンフロントワールドがNPO法人化する前の任意団体時から参画していたよね。当時から今まで国際協力に関心があって色んな国に行っていたようだけど、そもそもペルーにはどうして行ったの?
ユウキ)仰る通り、国際協力に関心があって色んな国へ行きました。自分にとって国際協力とは「現地の人と一緒になって、現地の人の為に何かすること」だと思っているんです。それを体現しながら、
“どんな事が自分に出来るだろう?” “自分の国際協力は何だろう?”
という思考を深めたくて、アフリカ、南米、大洋州、欧州で様々なことに挑戦していました。 ペルーへ行ったのも偶然。国際協力に挑戦できる受け入れ先がある国なら、どの国でもいいなって思いながら行先を探している中、当時友人が紹介してくれたペルーへ行くことになりました。
―Pietà日本販売に挑戦したいと思った理由の一つは、現地法人代表のトーマスがめちゃめちゃ挑戦をしていたから。
亀)ペルーでもいろいろ活動していたと思うけど、その中でもPietàの日本販売にそこまで熱量を持ったのはどうして?
ユウキ)Pietàというブランドが素晴らしいのは勿論なのですが、
代表のトーマス自身が大きなチャレンジをしている人で。2~3年をかけて0→1でブランドを創り上げる挑戦から、その実現後もペルー国内で常設店舗を作ったり、世界で売り出そうとしたり、大きな挑戦をし続けていたんです。 当時、僕自身の原動力は「とにかく何かやってみたい。挑戦したい。」という想いだったこともあり、トーマスの姿と、自分の気持ちがリンクしてとても惹かれましたし、これに挑戦したいと思いました。
[Pietà代表トーマス氏(左)と、林(右)]
|日本で販売を始めて、変化したこと
亀)そうして日本での販売にこぎつけて、クラウドファンディングを封切に日本で販売を始めたよね。それからオンラインストア開設、ポップアップ、インスタライブと、いろんな方法で販売を続けてきた中で、何か変化したことはある?
ユウキ)クラウドファンディングをやった当時は、「売るぞ!届けるぞ!」という意気込みがとても大きくて、やっぱり「自分が何かやりたい!やるんだ!」という気持ちが行動するパワーに繋がっていた。“行動することで達成したい何か“のベクトルは自分自身に向いていて、「自分が、自分が」だったんです。
ただ、クラウドファンディングを通して、周りの友人が応援メッセージをくれたり、こっそり買ってくれていたり、本当に沢山の応援をいただき、多くの人に支えられていることに気が付きました。
また、それから販売を続けるにつれて、顔見知りの知り合いに限らず大勢の人がPietàを知り応援してくれていることを実感しています。
―今は、Pietàを届け続ける事で恩返しがしたい。
ユウキ)今はそういった顔の見えないお客さん、Pietàを知ってくださっている日本の人たちを含め、周囲の方々を大切にし、感謝の気持ちを伝えていきたいという気持ちが膨らんでいて、「感謝と恩返ししたい」という気持ちが原動力に結び付いている
”行動することで達成したい何か”のベクトルが、応援してくださっている方々へと向いているイメージです。
どうやって感謝の気持ちを表していくのか、最近はそこを特に考えています。
|日本で販売をしていて印象深い瞬間
亀)そうして始まったPietàに加わり、尽力している長井君。印象深い瞬間やエピソードはある?
ナガイ)12月のポップアップです。多くの方が購入してくださった中で、もともとPietàを知らずに会場に来ていたお客さんが、その場でPietàを知り、購入してくださったことが、とても嬉しかった。
洋服って、洋服の購入が目的ではなかった人がふらっと立ち寄って、話しを聞いて、購入に至ることってなかなかないと思うんです。購入してもらうこと自体ももちろん嬉しいですが、Pietàについて知ってもらうことを通してその人と繋がる事ができた感覚があった。
人と話すことが好きな性格もあり、道端でたまたま会った人と、Pietàを通して繋がる事ができた感覚は、自分にとって心に残る瞬間です。
[ポッポアップ時の長井(中央)]
僕自身、コンフロントワールドに参画した当初はPietàについて知らなかった。
中高校時代の経験を通じて国際協力に関わる仕事がしたいと思っていました。加えて、人がやっていないような事や、楽しい事に自分からどんどん挑戦できる場所や機会を探し回っていました。その中でコンフロントワールドを見つけ、参画を決めました。
亀)国際協力の仕事をしたいという目標と、楽しい事に自分から挑戦したいという気持ちとがあってコンフロントワールドに参画したんだね。実際活動を通して、変化したり進んだことはある?
ナガイ)活動を始めてみて、国際協力の仕事をするという目標に近づいた感覚はないです。むしろ目標が遠いなと認識するようになったという方が正解に近い。
活動をしてみて、自分がこれまでやれると思っていたけど実際にはできない事が多々あった。その経験のおかげで、目標までに必要なステップが具体的に視えるようになったと思います。これが変化したことです。
―今後の展望として、Pietàを通して“考える契機”を届けられたら。
亀)Pietàの今後の展望はありますか?
ナガイ)Pietàの認知をもっと広げていきたいと思っています。
Pietàを知った時に、一度罪を犯した人の事を無意識にアンチ的に見る傾向がある事に気が付いて。つまり、その人が罪を犯した結果だけ見て、その背景を考えることってないなと。例えば芸能人のスキャンダルとか。
Pietàがあることで、一度悪い事をしてしまった人の背景や、社会復帰について考える機会になると思っています。
自分がより多くの人にPietàを届け、Pietàを知る事でこういった背景を想像したり、考える機会を持ってもらえたらいいなと思っています。
亀)ゆうきは、これからPietàがどんな意義を持っていたらいいなと思う?
ユウキ)Pietàを通して縁がつながった人と人とが、社会について考えたり、コミュニケーションを取って繋がりあっていったり、その手段になれたら嬉しいと思っています。
最後まで読んでいただきありがとうございます。
2021年3月14日に、団体設立3周年記念イベントを開催します。団体の3年間の歩みや、スタッフのトークセッションを企画しています。
多くの方のご参加をお待ちしています!
▼イベント詳細
【イベント開催決定!】コンフロントワールド3周年記念~事業報告・トークイベント〜 | 特定非営利活動法人コンフロントワールド (confrontworld.org)
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※2/27『Eti Lab事業インタビュー記事』掲載予定